HFC段階的削減:キガリ改正及び欧州Fガス規制の最新情報

欧州では、2つの法律によりHFCの段階的削減が規制されている。欧州のみに関係しFガス規制とも呼ばれる規制(EU)No 517/2014と、国際的なモントリオール議定書のキガリ改正である。

前者は2014年に採択され、2015年1月から適用されている。これは旧規則(EC)No 842/2006に代わるもので、フッ素化ガスの排出量を2010年レベルで安定させることに成功した。現在の規制は既存の措置を強化し、多くの広範囲にわたる変化をもたらしている。2030年までに、欧州連合のFガス排出量を2014年比で2/3削減することを目指す。

キガリ改正は、2016年10月のモントリオール議定書への第28回締約国会議(MOP28)で採択された国際協定である。2019年1月までに発効するためには、少なくとも20の締約国による批准が必要であった。これは2017年11月からの状況である(IIRニュース22555を参照)。キガリの修正は、それゆえ、2019年1月1日に発効された。条約批准国のリストは記事の最後に記したリンクにある。2018年12月に批准した日本を含め、これまでに67カ国が批准している。

以下の表は、両法におけるHFCの段階的削減の目標を比較したものである。これらはFガス規制のための市場への投入の観点から、そしてキガリ改正のための消費/生産の観点から表されてされており、直接的に比較することはできない。

Comparison of HFC phase-down schedules

欧州環境庁(EEA)が公表したフッ素化温室効果ガス2018報告書によると、2017年に市場に投入されたHFCの量は、2017年にはFガス規制割当システムにより設定された2017年の全体的な市場限度(ベースライン数量の-7%、170.3 MT CO2eqに相当)を0.4%下回ったので、欧州連合はFガス規制の規定に沿っていた。ただし、2018年に設定された「大幅な削減」(-37%)のため、次に発表される数値は慎重に検討される予定である。

実際の消費量を反映したFガスの供給量は、質量で3%増加したが、CO2換算で2%減少した。これは、より値の低いGWPガスへの移行を反映している。その点で、低GWPHFO及びHCFO冷媒について大きな増加が注目された。

また、欧州連合の2017年のHFC消費量は、キガリ改正のもとで2019年に達成される最初の限度をすでに12%下回っていた。

詳細は以下のリンクに示される。

出典:International Institute of Refrigeration (IIR)
出典: eJARN